悪意ある顧客天国においても、素敵な人は得をする
わたしは自分の仕事が嫌いである。
B to Cの仕事である。
最前線で顧客と接する。
中には「こいつは頭も身体も悪意だけでできてるんじゃないか」と思うほど酷いことを言ってくる人も居る。
わたしの中にも「悪意」はある。
しかし、それを他人にむき出しにしても良いことは何もない。
だから、悪意を「悪意」として相手に返すことはないし、どんなしょうもない客にでも適切なサービスをプロとして提供する。(ちなみに、うちの会社に一円も落としてない人でも、わたしたちが接した相手は全て客としてカウントされる。悪質なクレーマーだとしても。)
だから、世の中の「悪意」に溢れた人たちは平気で「悪意」を私たちにぶつけ続ける。
そもそもわたしたちを「悪意」から守ってくれる法律も仕組みもない。
日本は「悪意ある顧客天国」である。
それじゃあ、気遣いのある素敵なお客様達より、わがまま放題の悪意ある人たちの方が得ってこと?
これがそうではない。
本当に頭の良い人は(本当は性格が悪くても)、素敵なお客様としてわたしたちの前に現れる。
わたしたちは素敵なお客様と接していると、悪意だらけのお客様と接している時には出てこない「ひらめき」「アイデア」「親切心」がどうしても出てしまう。
だから、素敵なお客様ほど結局お得なのである。